【統計あり】従業員が成長する人材育成に関する取組 TOP3【ミッションを明確化すると吉】

皆さんこんにちは。

 

中小企業診断士の猪師です。

 

本日は「従業員が成長する人材育成に関する取組」について解説します。

 

人材育成については最早永遠の課題といった形で経営者の誰もが頭を悩ましている事かと思います。

 

いくら頑張って育てても思ったように成長してくれなかったり、ある程度一人前になってくれたのに辞めてしまったり、、、

 

実際に私が接する会社の社長さんからも「人に関してはどうしようもない」「一生懸命育てても限界がある」といった話を耳にしますし、半ば諦めの境地に入っている方もいらっしゃいます。

 

確かに、「経営者としてやれるだけやるけどあとはその子次第」という気持ちにならざるを得ないかと思いますが、少しでも良い人材となって会社に残ってもらえる可能性が高い方が良いですよね。

 

そこで本日は、

・いい人材を育てたいけど、何をしたらいいかわからない

 

・今の育成方法に自信がない

 

・今の育成方法に自信はあるけどもっといい方法があるなら知りたい

 

といった方のために、経営の専門家である中小企業診断士の猪師が皆さんの疑問を解消するべく、「従業員が成長する人材育成に関する取組 TOP3」を解説します。

 

この記事を読めば、従業員を育て売上向上するためにはどうすれば良いかを知ることができます。

 

さらに詳しいことを知りたい方はお問い合わせフォームからのご質問も無料でお受けしておりますのでお気軽にご連絡ください。

 

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従業員が成長する人材育成に関する取組 TOP3

 

会社の経営資源は、「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」といった4要素が重要であると言われますが、とりわけ中小企業においては「ヒト」の要素が重要となってきます。

 

企業を動かすのは結局は「ヒト」であり、その「ヒト」の動きが良くなれば企業の業績も伸びていくようになります。

 

そのため、人材育成が要となるのですがどのような取り組みをすれば人は育ってくれるのでしょうか?

 

 

取組TOP3=「必要スキルの明確化」「担当業務の明確化」「育成計画の明確化」

 

まずは統計を見ていきましょう。

以下は中小企業庁が毎年発行している「中小企業白書」からの抜粋です。

出典:2022年版中小企業白書より

 

白書によると中小企業の人材育成に関する取り組みTOP3は以下の通りです。

 

1位:必要スキルの明確化

2位:担当業務の明確化

3位:育成計画の明確化

 

これは全国2,000社から収集されたアンケート結果を基に集約したデータであり、全国の中小企業の施策動向を知ることができます。

 

「これらの取組を実施しているが業績は低調な企業」もいるため「絶対に正解」とは言えませんが、一定の成果を挙げている取組であり、中小企業診断士の肌感としても正しいと感じるので、これらの取組を紹介していきたいと思います。

 

では、次から詳しく解説していきます。

 

1位:必要スキルの明確化

必要スキルを明確化することで得られるメリットは以下の通りです。

 

・従業員が「何に集中して頑張ればいいか」がわかりやすくなる

・従業員のモチベーションが上がる

・会社の方向性が明確になる。

 

必要なスキルを明確にすると、「何を頑張ればいいか」が明確になるので、従業員にとっても仕事がしやすくなります。

 

人は何をしたらいいかよくわからない状態を嫌います。

 

逆に、必要なスキルが明確=何を意識して仕事をすればいいかが明確 だと仕事がしやすくなり生産性が向上します。

 

また、「このスキルを身に付ければ評価してもらえる」と考える従業員が増え、スキルの習得に集中しやすくなり、モチベーションの向上にも繋がります。

 

加えて、スキルを明確にするという事は会社の方向性も明確にすることに繋がります。

 

経営理念などの言葉だけでなく必要スキルを明確にすることで、従業員に会社の方向性を感じさせることができれば、より一体感のある組織を作っていくことも可能になります。

 

ただ、必要スキルを明確にしてもその数が多すぎると、結局は何をしたらいいかわからない状態になってしまうので、「必要スキルは何か」をきちんと絞る必要があります。

 

 

2位:担当業務の明確化

担当業務を明確化するメリットは以下の通りです。

 

・従業員が「何をすればいいか」が明確になり、その業務に責任感が湧くようになる。

・評価がしやすくなり、従業員も評価結果を受け入れやすくなる。

・権限委譲もできれば、更なる責任感向上、スキル向上が可能になる。

 

必要なスキルの明確化と重複しますが、従業員が「何をすればいいか」が明確ということは、従業員に迷いを生じさせないためにも必要な条件であることがわかります。

 

また、担当業務が明確だと、公平・公正な評価を下しやすくなることもメリットになります。逆に従業員のミッションが何かわからない場合、評価基準が存在しないことと同義になるので評価も難しくなります。

 

会社を大きくしていきたい場合は、担当業務を明確にするだけではなく、権限を委譲してその業務を任せるということも必要になってきます。

 

この「権限委譲」が出来れば、権限委譲された従業員は、一般的な担当者よりも一段上で物事を見ることができるようになり、仕事に対する責任感はもちろんのこと、マネジメントスキルの向上にもつながります。

 

そうすると、さらに沢山の従業員を雇い入れることも可能になり、会社をドンドン発展させることも可能となります。

 

 

3位:育成計画の明確化

育成計画を明確化するメリットは以下の通りです。

 

・従業員が、成長するためには「何をすればいいか」が明確になる。

・従業員へのフィードバックの機会を設けることができ、モチベーション向上・評価への納得感醸成につながる

 

育成計画を明確にするという事は、従業員がどのように成長していくかを明確にするということであり、日々どういうことをすればいいか、その中でどのように成長していけばいいかを知ることができるということです。

 

また、育成計画を立てるという事は、「育成計画がどのように進捗しているかを確認する機会を設けることになる」=「経営者から従業員へのフィードバックをする機会も設けることができるようになる」ということです。

 

なお、このフィードバックは、

・経営者側からはどういう人材になってほしいかを伝えることで、その従業員の評価の納得感を醸成する事が可能になる

・従業員からはどういう人材になりたいか伝えることで、次年度の育成計画への反映(→評価基準の変更)・モチベーション向上

 

といったことを期待できるますし、コミュニケーションの場とすることも可能であり、非常に有用な取組であると言えます。

 

 

まとめ:人材育成のポイントはぼんやりさせずに明確にすること

今回の記事では、従業員が成長する人材育成に関する取組 TOP3を解説しました。

 

今回の記事で解説したこと
☑従業員が成長する人材育成に関する取組 TOP3

 

1位:必要スキルの明確化

2位:担当業務の明確化

3位:育成計画の明確化


☑1位:必要スキルの明確化

 

①「何を集中して頑張ればいいか」がわかりやすい

②モチベーションが向上

③会社の方向性も明確化

 


☑2位:担当業務の明確化

 

①「何をすればいいか」わかりやすく責任感向上

②評価制度の質が向上

③権限委譲できれば従業員の質も向上

 


☑育成計画の明確化

 

①「何をすれば成長できるか」わかりやすい

②従業員とのコミュニケーション機会の創出

 

人材の育成は、会社の成長のためには避けては通れない道です。

 

モノを使うのもヒト、カネを使うのもヒト、情報を取扱うのもヒト ということを考えると人材育成は会社を大きくしていくためにも、早いうちから仕組化していきたいものです。

 

また、良い人材は良い人材に集まってくるものです。

 

従業員だけではなく、自分も良い人材で居続けることが大事ですので、自己研鑽も忘れないようにしましょう。

 

さて今回は人材育成について説明を行いましたが、人材育成の方法について、どうやったらいいか迷われている方もいると思います。  

 

そんな方は是非ぼたんコンサルティングへご連絡ください。  

 

中小企業経営の専門家への相談が初回無料で受けられますのでお気軽に以下のお問合せフォームから問合せ頂ければと思います。  

 

本日は最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。  

 

今後も継続して記事を更新していきますのでお楽しみに!  

 

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